2009.11.7

 

娘と妻との暮らしから学んだこと、仕事、社会について

 

阿部公輝

 

0.自己紹介

1946年生まれ、障がいをもつ子の親

大学教員として35年間若い人とともに学ぶ(情報工学専攻)

NPO海から海へ理事長としてアート、こころ、ふくしの活動に携わる

国立大学法人電気通信大学教授情報工学科学科長

理学博士(1976年)、社会福祉士(2009年)

 

1.娘から学んだこと

(1)愛すること愛されること

    Sさん、Aさんのこと(人は愛されると変わる)

    Nさん、Hさんのこと(輝く笑顔)

(2)気づきとことばのもつ力

    私はあかちゃんじゃない!

    挨拶の力(「田中瑞木です」「ありがとうございました」「さようなら、バイバイ」)

(3)仕事の意味

    Nさんが待ってる、Mさんが待ってる、…

    パパは誰が待ってる?

 

2.妻から学んだこと

(1)言わなくても分かることでも言ってみる(気づかなかったと気づく)

    今食べているおいしいもの(バターロール、ヨーグルト、…)

    今見ている美しいもの(みーちゃんの笑顔、窓の外のけやき、富士山、…)

    さっき読んだ新聞記事、本のこと、…

(2)言っても分からないことでも言ってみる(新しいことに気づく)

    今日の授業のこと

    今日のゼミのこと

    今日あった会議のこと

(3)待ってます!!


3.仕事について

(1)研究室での役割

    君は何がやりたいの?

    面白いことを発見し、面白がる

    新しいこと(学会)と役に立つこと(特許)

    社会人博士

(2)学科での役割

    学生の話を聞く(休学、退学の学生)

−君はちゃんとやってきたじゃないか

−こんな道があるよ、道はいつでも選べるよ

−いつでも話においで、話せる人を見つけよう、人の話を聞こう

    教員の話を聞く

−学生が気分良く話せるようにしたら?

−教えるのではなく教わったら?

 

4.社会について

(1)二足のわらじのすすめ

    ひとつのことに熱中する

    複数の熱中すること

(2)ソーシャルワーカの卵として

    社会事業大学での1年7ヶ月

−13科目のレポート(再提出もあった)

−実習(夜勤のときのNさん、私をつねったOさん、頬のご飯粒をとってくれたKさん)

    国家試験

 

5.おわりに

   みんなに自分の力に気づいてもらいたい

    人を大事に思い

    その人の話を聞き

    その人と社会をつなげ

    社会に影響を与えていきたい